3/03/2017

「うつと柔術②」

こんばんわ。

「うつと柔術」

これは中々大きなテーマを立ててしまった、と思って、若干ビビってます。
社会的に関心の高い問題です。

しかし、走り出してしまったので仕方ありません。


昨日は、社会問題のうつ病についてと、科学雑誌サイエンスに「うつ病治療に運動を取り入れる」と良いらしい、というリンクを貼りました。

今日はもう少し進めていきたいと思います。


サイエンスの記事では、このようにあります
運動が軽・中度のうつ病治療に有効であることを示す証拠が蓄積している。運動はストレスに対する生化学的な回復力を強め,新たな脳細胞の成長を促し,自己肯定を高める。精神疾患の背景にある遺伝的リスクを相殺する可能性さえある。逆もまた真で,身体的に不活発だとうつ病のリスクが高まる。
引用 http://www.nikkei-science.com/201704_035.html

運動は、うつ病のすべての段階で有効とは言ってなく、軽、中等度のうつ病治療に有効とのこと。うつ病にも段階があります。
病気の人に「さぁやろう」そういう感じでなく、予防として、運動やろう、柔術やろう。
気分の変調のない人は、軽度のうつ病にならないように、軽度のうつ病の人は、それ以上悪化しないように運動しよう、そう言ったところかと思います。


運動は、ストレスの回復力を強める、なるほど、分かる気がします。



出典  http://kanri.nkdesk.com/naika/utu.php

この図はうつ病の症状と脳内伝達物質(脳内ホルモン)の関与を表しています。

ストレスによって、セロトニンが不足すれば、不安になる。

ストレスによって、ノルアドレナリンが不足すれば、意欲が低下する。

ストレスによって、ドパミンが不足すれば、快楽を感じなくなる。

運動はセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンの分泌に直接ないし、間接的に促進させる効果があります。

うつ病の治療薬は、この上記、脳内ホルモンの分泌を操作するものです。

運動は治療薬の目的と近しい効果が期待できるように思いますよね。


実は、うつ病など精神疾患は遺伝的要因が強かったりします。要は脳の作りで、病気になりやすいかどうか、決まるとさえ言われているくらいです。ストレスの脆弱性(弱さ)は生まれつき決まってると。これはどうしようもなく悲しい現実のように思っていました。
これが、遺伝的リスクです。

運動はこの遺伝的リスクさえ、相殺する可能性がある、と言ってます。

ブラボー!です。


新たな脳細胞の成長を促し、自己肯定を高める。

これが、運動と言わず、柔術(格闘技)を推すところだと思うのです。

ルールの中で、本能を刺激する戦いをすることで、瞬間瞬間で相手を優っていく。この達成感。
これが負けていても、瞬間瞬間の中で相手にやられないようにギリギリで対処する。これもまた達成感が得られるわけです。

過大解釈かもしれませんが、達成を繰り返すことで、自己肯定感が
高まるのではないでしょうか。


「うつ病治療に運動を取り入れる」

サイエンスの記事、最後に、

治療として運動が認知されてきているのにジムの費用を出す健康保険会社はほんの一部に過ぎず、
引用 日経サイエンス4月号

と述べているのです。

一部でもあることに驚きです。

近い将来、国民健康保険でスポーツジム費用の何割りか負担してもらえる、みたいな夢のようなことが実現するのでは?


次回練習は3/5サンテラアリーナ柔道場18:00〜です。キッズクラスはあります。


佐渡ブラジリアン柔術クラブ
少数精鋭だからレベルに合った練習ができます!
見学、体験大歓迎です。

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月の練習予定

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