あまたスポーツがある中で、格闘技が野蛮に思うのは、相手を屈服させる「まいった」があるところに思います。
面白いところでもあるのですが、「ちょっとそこまで頑張れないよな」と、引いてしまう感じもあります。
そこで、やるやられないの究極じゃなく、追い込まれない、追い詰めない、意外と面白い、ポイントゲームについて紹介します。
ブラジリアン柔術というと、関節技、絞め技の極め技をすることをメインに考えると思います。
極め技=サブミッション
ブラジリアン柔術は、サブミッションをするか、されるかを競うスポーツ、格闘技です。
でも二人ともがサブミッションを狙っていたら、どちらかが極め、どちらかが極められるわけです。
どちらも極められるみたいな、ボクシングでいう、同時KO
みたいなことはありません。
ところが、その逆の、両者極められない、という事態は結構あります。
いわゆる、引き分けです。
極めるを中心に考えると、引き分けですが、極めと引き分けの間には、ポイントがあり、勝敗をポイントで決めます。
それをポイントゲームと呼んでます。ポイント勝ち、ポイント負け、そのような使い方をします。
投げ技、スイープ(ひっくり返し)、ニーオンザベリー(相手のお腹に膝を乗せて抑える)=2点
パスガード=3点
マウントポジション、バックポジション=4点
試合中は、このポイントを計算しながら、戦います。
ポイントは加算されていき、拮抗していると、数点あるいは0対0ということも珍らしくありません。
50対0という試合も見たことがあります。
50対0とリードしていても、残り数秒で、極められてしまえば、その大量ポイントも無効となり、敗退となります。
このポイントは、ただのパフォーマンスを競うためのものではありません。
ポイントは極めにどこまで迫ったか、という目安になるのです。
冒頭に述べたように
「サブミッションをするか、されるかを競うスポーツ、格闘技」
なので。
ポイントは、相手をどこまで極めの危険にさらしたか、その評価とも言えます。
投げ・スイープ<パスガード<マウント・バック
右にいくほど極められるリスクが高いポジションと言うことになります。
そして、右にいくほど、自由が効かなくなる。
さらに、右にいくほど、柔術にはないルールですが、ストリートファイトを想定した殴る行為への無防備な状態です。
リスクに対した評価がポイントということになります。
このポイントはバスケットで言うポイントと違うことは、
ラッキーが起こりにくいところがあります。
適当に投げたら入ったが、あまりありません。
しっかり技術がないと、このポイントは入りにくいのです。
柔術を始めて技を覚えて、得意技で自分より経験のある人からポイントを取れるようになると、柔術が楽しくなっていきます。
相手からポイントが取れる、それは成長の目安でもあります。
練習で、試合でも結構活躍している大きな選手相手に、怪我をしないように気をつけながら慎重に、最後の数秒で、2点取って、
「ふ〜」
達成感のある瞬間です。
ゲーム性が高いのはこのポイント制が面白いからだと思います。
柔術Bさんのブログでわかりやすくポイントについての紹介があります。
https://www.jiujitsu-b.com/152.html
carpe diem hopeさんのポイントについてのカッコいい動画があります。そちらも参考にしてください。
次回はポイント未満のポイント、アドバンテージについて書きたいと思います。
次回練習は3/5サンテラアリーナ柔道場18:00〜です。キッズクラスはあります。
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